よくわからんけど怪しい仮想通貨!仮想通貨ライターが考える向き合い方

「仮想通貨って結局どんなもん?怪しい?」 生活

こんにちは、ライターのNakanii(@writer_DN)です。

ライターをやっている私。Webメディア用記事のライティング、SNS運用、キャッチコピー制作、ソシャゲキャラ制作など守備範囲はそこそこに広いのですが、仮想通貨の記事も依頼をいただいて書いています。題材としては「〇〇が原因で仮想通貨〇〇が暴落したor高騰した」、「どこどこの国(会社)が新しい仮想通貨をつくった」、「ブロックチェーン技術〇〇でこんなことができるようになる」などなど…。

周囲の知り合い・友人にそのことを話すと「仮想通貨って怪しいよね…。受付けないわ…」という反応されることも多いんですよね。言葉だけではなく「うげぇ」って表情をされることもあります笑。

でも、これって仮想通貨の良いところも悪いところも全く知らないまま、情報を完全にシャットアウトしているパターンがほとんどなんじゃないかなと思っています。まぁ怪しいと思う気持ち、わからなくはないんですけど。

そういう経緯もあって、仮想通貨ってこういうところが良いよね&悪いよね、今までこんなことがあったよね、今後こういう可能性がありそうだよねという話をしていきたいと思います。仮想通貨との向き合い方がよくわからないという方はぜひご覧ください。

Nakanii
仮想通貨ってそもそも何なの?どういう仕組みなの?という説明は他の方がすでにされているのでぼくの方ではしません。
素桃
難しい話はなるべく抜きにしていきたいと思います。
当記事は仮想通貨の運用を推奨するものではありません。購入・売却によって不利益等が生じた際の責任は一切負いません。

「仮想通貨=怪しい」を植え付けた?マウントゴックス事件

まず「仮想通貨=怪しい」というイメージについてですが、このイメージは2011年に発生したマウントゴックス社からのビットコイン流出事件に端を発しているものと思われます。

当時ビットコインもとい仮想通貨は、正体不明で新興の儲け話の一種という印象が強く、”仮想”という文字からもチープさや胡散臭さがにじみ出るものでした。

そこから時代は流れて2017年末の急激な高騰、2018年に相次いだ仮想取引所からの流出と暴落等を経て今に至ります。仮想通貨はその価格の不安定さ、事件や市場で動く金額の大きさから、今でも「怪しい」、「怖い」というイメージがつきまといます。

仮想通貨と向き合うために知っておきたい事実

仮想通貨と向き合うには、仮想通貨業界で起こっている事実を認識することから始めなくてはなりません。私は記事を書いていることもあり、国内外を問わず仮想通貨関連のニュースをチェックしています。

こちらの項ではそうした経験をもとに、仮想通貨と向き合う上でご存知いただきたい事柄をピックアップしてお話します。冒頭で述べた通り仮想通貨の運用を推奨するわけではないので、こちらを読んでいただいて「やっぱり仮想通貨怪しいわ!」と判断するも良し、「仮想通貨ちょっとだけ買ってみようかな」というのも良し、「とりあえず静観するわ」も良しです。

儲かることもあるし、儲からないこともある

電卓でお金の計算をする女の子

仮想通貨は儲かることもありますし、儲からないこともあります。誰かが得をしていれば誰かが損をしているかもしれません。

2017年末頃には、仮想通貨で億単位の収入を富を得た人たちが「億り人」という言葉で呼ばれるようになります。この時期に「仮想通貨って儲かるのでは…?」と新規参入者が急増しますが、翌2018年は仮想通貨にとって厳しい年になります。

相次ぐ取引所からの不正流出事件、各国で規制強化が議論されるようになり上向かない1年となりました。

仮想通貨は元々送金・決済手段として生まれた

グッドアイデア

本来仮想通貨は「送金手段として生まれた」とみるべきかもしれません。

時間、場所、国、利用できる金融機関などの垣根を越えて、ボーダレスにやりとりできるお金。これが本来の仮想通貨の使い道です。もっとも、法定通貨との価値が広がるにつれ、これを投資手法のひとつとみる声の方が強くなりました。

また、ICOと呼ばれる資金調達手段としても用いられており、スタートアップ企業らの活動を後押しするために使われることもあります。


仮想通貨を支える技術、「ブロックチェーン」も大切

まさかのマッチングに驚く独身男性

仮想通貨は通貨としてだけではなく、その裏にある「ブロックチェーン」という技術にも注視する必要があります。

ここでブロックチェーンとは?という難しい説明はしませんが、ブロックチェーンはモノの動き(情報)をよりクリアにしてくれます。

例えば、Aさんという農家の方がつくったジャガイモが、いつどこの道を通り倉庫へ送られ、いつどこのスーパーに並んだのか。ブロックチェーンでは情報を鎖状につないでいくため改ざんはされにくく、誰でも平等にそうした情報を閲覧できるようになります。

もっとも、情報の共有に関しては承認のプロセスを経る必要がありますが、今後は電子カルテなどの共有にも活用が期待されています。各医療機関が持っている患者のデータを共有することで、患者は円滑に診療・治療を受けられ、医療機関の側は研究データを収集することができるでしょう。

Nakanii
仮想通貨は儲けられるかどうかという部分がフューチャーされ過ぎています。ブロックチェーンについてもぜひ調べてみてください。

仮想通貨・ブロックチェーンを使って遊べるゲーム登場

仮想通貨やブロックチェーンには、それらの通貨・技術を用いて遊ぶことのできるゲームも登場しています。ゲームの種類にもさまざまありますが、育成ゲームやレースゲームなどがあります。

ゲーム内で強いキャラクター・武器・防具などを利用するために仮想通貨で支払いを行ったり、それらを他のプレイヤーとやり取りする際にも仮想通貨やブロックチェーンを使ったりします。

もっとも、純粋にゲームとして楽しむプレイヤーもいれば、仮想通貨運用の手段としてゲームを利用しているだけのプレイヤーもいます。思惑はそれぞれにありますが、eスポーツ市場の活性化も相まってゲームを軸にしてお金が動く機会は増えそうです。


仮想通貨の価格は規制にも左右される

書類をぐしゃぐしゃにする男性

市場でやりとりされる仮想通貨の価格は、世界経済のほかにも各国の仮想通貨に対する規制にも左右されます。規制の内容次第で通過の価格が上がることもあれば下がることもあるのです。

規制にもさまざまありますが、

  • 仮想通貨そのものの保持を禁止
  • 取引所で扱える仮想通貨の種類を制限
  • 仮想通貨取引による利益への課税

などさまざまなものがあります。もっとも、当局の対応よりも仮想通貨の流行の方が圧倒的に早かったため、こうした規制は後追いになっているのが現状です。

日本は世界的にみても仮想通貨に対して寛容な国とされていますが、今後も規制の方向性はガラリと変わるの可能性があるので注意が必要です。

怪しい情報商材の販売は確かにある

「夜はまだ長いよ」と言う上司

仮想通貨に対する「怪しい」のイメージを支えるものとしては、やはり情報商材やオンラインサロンなどの存在もあるでしょう。

仮想通貨における情報商材の種類には、

  • 仮想通貨で儲ける方法(仮想通貨の基礎知識・購入すべき銘柄紹介等)
  • 仮想通貨自動売買ツール

などが考えられます。

もっともこうした情報商材のすべてが嘘の内容であったり使えなかったりするわけではないと思いますが、「え、これだけの情報量でお金とるの?」といった詐欺に近い商材が紛れ込んでいることも確かです。

流通している商材の種類もあまりに多過ぎますし、販売している人物・団体が架空の存在である場合もあります。購入者のレビューや掲載しているデータなども自作自演ということもあるでしょう…。

情報商材はマルチ商法のような形で知人・友人から薦められる場合もありますので、本当に注意してください。

仮想通貨に関する情報収集はインターネット検索や書籍でも十分に行えます。仮想通貨を買ってみたいと思った方は、まずはできる限り自力で勉強されることをおすすめします。


仮想通貨の種類・流通量は今後も増える

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今後も仮想通貨の種類・流通量は増えていくでしょう。

前述の通り仮想通貨は送金・決済手段のひとつとして誕生するパターンありますし、運用して儲けるために誕生するパターン、ICOなどの資金調達手段として誕生するパターンもあります。

目的がさまざまなだけあって、通貨ごとにも違いはあります。特定の通貨による支払いでおまけがつくもの、特定の通貨を持っていなければ参加できないイベントなどもあるかもしれませんね。

世界共通の通貨としての可能性、Facebookの仮想通貨リブラ

SNSのイラスト

仮想通貨はその特性から世界共通の通貨として流通することも期待されています。

なかでも注目されているのか、2019年6月にSNS大手のFacebookが公式発表した「リブラ」です。SNS業界では世界トップクラスのユーザー数を誇るFacebookのプロジェクトということで、当初はこのプロジェクトにも期待感を示す声が多く寄せられました。計画にはMastercardやVISAなど複数の大企業らも協力することがわかっています。

法定通貨を裏付けとする「ステーブルコイン」としての誕生を目指していることから、他の多くの仮想通貨にみられるような不安定さはなく、誰もがボーダレスに安定した価値で利用できることが期待されたのです。

しかし、そうした期待感は「本当に安定するのか?」、「世界のユーザーが利用するのにセキュリティ面は大丈夫なのか?」、「ネームバリューが大きい分、保有するユーザーは多いかもしれない。しかし、何かあれば大混乱を招くぞ」といった批判の声に変わっています。

G7もリブラへの規制に対して慎重姿勢をとることで一致しています。

当初は2020年前半でのリリースを目指していましたが、リリース時期の遅れはおろか、計画そのものの続行も危ぶまれています。

わかれば怖くない仮想通貨

儲けられるかどうかの話ばかりが取り沙汰される仮想通貨ですが、その実態や取り巻く環境をよくよく調べてみると、意外といろいろな顔を持っていたり、可能性を持っていたりすることがおわかりいただけると思います。

もちろん、仮想通貨をめぐる事件も発生していますから、安心安全とは言い切れません。

しかし、わかることが増えれば仮想通貨に対してどういった向き合い方をするべきなのか、自分はどういったイメージを持つのか、どの距離感で接するべきなのかをはっきりさせられるようになり、「(よくわからんけど)怖い」というイメージも和らぐのではないでしょうか。

素桃
仮想通貨って儲けるためだけにあるんじゃないんだな。これさえ覚えていただけば嬉しいです。

いろいろと書きましたが、ここで紹介している事象はまだまだほんの一部です。ご興味のある方はぜひ調べてみてください。