ぼくはいつからライターだったのか?自信喪失の5年目、方向転換

「ぼくはこれからもライターでいたい」 働き方・仕事

最近「自分はどうしてライターをやっていられるんだろう?」と考えるようになりました。

どうもこんにちは、ライターのNakanii(@writer_DN)です。

この仕事を始めてから約5年が経とうとしています。大学2年生の頃、バイト以外のお小遣い稼ぎとしてクラウドソーシングを使い始めたのがスタートでした。

毎日、ニトリで買った小さな机の上でキーボードをたたき、JINSのメガネをくいくいしながらモニターを眺める。作業が捗らないときは一旦YouTubeに逃げて、またWordファイルを開き直す…。ぼくなりに楽しかったことも大変だったこともあった5年間。

社会人になった今、周りからは「ライターやっているなんてすごい」、「文章力あるんだね」と言われるのですが、実際はそんなことなくて…。自信喪失することも多いのがライターという仕事だと思うようになりました。

ぼくはいつからライターだったのか?

作文を書く男の子のイラスト

文章力があること、文章が早く書けること。もちろん前者能力の方が大事だとは思うんですけど、ぼくみたいなライターの端くれがこの仕事を続ける上では、いかに早くたくさんの記事をあげられるかということも重要で…。ぼくがどっちの能力があるかと問われれば絶対にこのスピードだと思うんです。

今思えば昔から文章を早く書くことに関しては、周囲の数倍は優れていたように思います。学生時代の読書感想文やディベートの立論、講演会などの感想文。どれも周囲が悩みやっと書き始めた頃にぼくは書き終わっていて。

当時は「俺は文章を書くのが得意なんだ(文章力がある)」と自信をもっていました。作文を書いて賞をもらうこともあったし、ディベートでは「Nakaniiが味方にいればどんな議題でも勝てる」と言われたりなんかして…。

周囲の評価と期待にいい気分になっていた自分もいたと思うんです。そうした過去を踏まえれば「あの頃からライターになる素質はあったのかな」とわかった気になっていた自分もいたんです、これまでは。


それっぽく仕上げるのが得意なだけ、文章力はなかった

パリピのイラスト

文章力があると思っていたぼくですが、歳を重ねるにつれて、あるいはライターという仕事を始めてからは、「文章力があるわけではなく、それっぽく仕上げるのが得意なだけだった」ということに気付きました。つまり「口がうまいやつだった」というだけなんです。

「文章力がある」の定義をなんとするかは人によって違うと思うんですが、ぼくはリズム感が一番だと思っています。音楽や動画など、たくさんのコンテンツがあふれるこの時代に文字を読ませることって、めちゃくちゃ大変だと思うんです。でも、リズム感のある文章を書ける人は読者にストレスを感じさせることなく、ごくごく自然な流れで自分の言いたいことを言い、嫌味な雰囲気もなく読者にも気付きを与えるんです。

一次情報発信系のメディア、まとめサイト、個人ブログ等々、インターネットの海にはたくさんの記事が絶えず流れ続けますが、本当に文章力(リズム感)がある人の記事はその海に沈むことなくちゃんと浮き上がってくるんですよね。本当にすごい。

ぼくにはそんな文章が書けない。

なんとなく難しい言葉を使って、なんとなく良いこと言ってる風な言い回しをして。「俺は文章力ある人が書いてる風な、、、それっぽい文章を仕上げるのが得意なだけなんだな…」、そう感じるのがライター活動5年目の今です。


良いものをもっと良く見せたい、ライターとしての方向転換

グッドアイデア

自分に文章力がないことを悟った今、方向転換を始めました。自信喪失は現在進行系で何度もしていますが、そのたびに開き直るようになりました…笑。

そして今、「それっぽく仕上げるのが得意なら広告・広報に強いライターになろう」と思っています。※広告・広報のお仕事をを軽くみているつもりは一切ありません。

世の中には新しい製品・サービスは絶えず生まれていますが、その多くは消費者の生活に浸透することなく消えていきます。その製品・サービスが本当に良いものであるのにもかかわらず、です。ぼくはこの現状を変えたい。

それっぽく仕上げるのが得意なぼくですが、消費者にとって良くない製品・サービスは絶対にそれっぽく仕上げたくない。だって嫌じゃないですか?「言っていることはすごく良い風に見えたから買ったのに、使ってみたらダメダメだった」なんて…。これができちゃうのがライティングの力の怖いところ。

それっぽく仕上げるのが得意なぼくにも、仕事をする上でのポリシーや倫理観はあります。人のためになる仕事がしたい。

だから「本当に良いものをより良く見せつつ、必要としている人たちにきちんと届ける」。これが文章力のないぼくが、今後もライターを続ける上で大切にしたいテーマです。

2018年はこれを念頭に置いて、キャッチコピー制作や企業サイトのコピーライティング、SNS運用のお仕事を意識的に増やすようにしました。いずれのクライアントさんも製品やサービスに対して確固たる信念を持っている方ばかりで、ぼくはエネルギーをもらいっぱなしです。

だからぼくもぼくなりのライティングの力で、その製品やサービスを必要としている人たちのもとへ適切な形で届けられるよう尽力したいと思います。