目指せ”ぼっち”脱却。ライターのNakanii(@writer_DN)です。
最近「フリーランスもチームを組む時代がやってきている」といった話を聞くようになりました。その話を聞いて目を輝かせているのが最近の私です。
ただ、目を輝かせると同時に「チームってどう組むんだ?」、「どんなチームになるんだ?」、「どんな仕事を?」、「え、地方でもチームって組めるんけ…?」という疑問も出てまいりました…。
今回はそんなフリーランスのチーム化について、チームのリーダーではなくメンバー視点から考えてみたいと思います。
目次
どんな形がある?「フリーランスもチームの時代」を考えよう
なぜ「フリーランスもチームの時代」がきているのか?
「フリーランスもチームの時代」と言われるようになった理由ですが、個人的にはフリーランスの限界を感じる方が増えてきたからだと私は思っています。
日本のフリーランス人口はここ数年で急激に増加しており、この動きは今後も続くとされています。
フリーランスや複業ブームを牽引するクラウドソーシングサービスのなかでも、業界トップのランサーズ社の調査によれば、2015年に913万人だったフリーランス人口は2018年に1,119万人になったそうです。
これは日本の労働人口の17%であり同時期のアメリカと比べると成長率は約3倍。もっとも、フリーランスにもそれだけを本業としている人、会社員をしながら別の収入を得ている副業(複業)フリーランスの人もいますが、ある種のフリーランスブームが来ていると言っても良いでしょう。
ただ、フリーランスになった人すべてが上手くいっているかといえばそうではありません。フリーランスには会社員と違って収入が保証されているわけではありませんし、福利厚生といったサポートもありません。すべてが自己責任で完結される世界です。
「仕事が増えない」、「自分のスキルに自信がもてない」といった悩みにぶつかるフリーランスがほとんどで、「この壁を壊すための方法が知りたい」の声が大きくなってきているのが今この瞬間です。その方法のひとつが”フリーランスでチームを組むこと”というわけです。
フリーランスがチームを組む方法とは?
チームを組むことを考え始めたフリーランスですが、チームそのものを組むきっかけには大きく分けると2つあって、これらが複合的に結びつきながらチームが出来上がっていくものと思われます。
- 元々友人・同僚などの実生活(オフライン)でのつながり
- Twitterやブログなどのインターネット(オンライン)でのつながり
オンライン上のつながりにおいては、Twitterのほかにもbosyuなどの応募を募るサービスを使った出会いがあります。bosyuでは「一緒にランチをしてくれる人」といったかなりラフな誘いもあれば、個人・法人間での仕事のやり取りも行われています。
オンライン上でマッチングすれば、そこからskype等で打ち合わせ→実際に仕事をするといったこともあるでしょう。もしくは「一度会って話をしてみましょう」といったオフラインでのつながりへ発展し、最終的には一緒に仕事をする間柄になることもあります。
いくらオンラインでマッチングしようと、「やはりオフラインで会ってみて感触が良くないとチームを組みたくない」と考える人は多いようです。それだけチームを組むことに本気な人が増えています。
また、連絡やタスクの管理は「チャットワーク」や「Slack」、「Backlog」を使う場合が多いように感じています。こうしたツールのおかげでチームを組んでも、日本中の人たちとチームを組んで仕事をすることができる…!めちゃくちゃ便利です。
考えられるチームの組み合わせとは?
チームを組むとはいってもその組み合わせには様々あるでしょう。「フリーランス×フリーランス」の場合もあれば、「フリーランス×会社員(専業)」、「フリーランス×会社員(複業)」の場合も考えられます。
当然チームは複数人で組むものですから、AさんとBさんを比べるとフリーランス同士という組み合わせでも、AさんとCさんを比べるとフリーランスと会社員という組み合わせになることが考えられます。
それぞれが様々な事情のもと、様々なスキルを持って集まっているチームですから、きっとメリットも様々です。
フリーランスがチームを組むメリット・デメリットとは?
基本的にフリーランスがチームを組むことは、メリットの方がデメリットよりも多い気がしています。
メリットをざっくり挙げると、
- 仕事の幅が広がる
- 収入が増える
- 意見交換ができる、スキルアップができる
- 仲間意識が芽生える、社会とのつながりがもてる
でしょうか。様々なスキルをもった人達とチームを組むことで、1人では受けられなかった大きな仕事を受けられようになりますし、そのチームで新規事業を起こすこともできるでしょう。
デメリットとしては、
- チームに入り過ぎて首が回らなくなる
- 人間関係が面倒になる
などがあるかもしれませんが、これはチームを組んでも組まなくても起こりうるデメリットですし、個人のコミュニケーション能力次第だと思います。
1人で仕事をすることにしんどさや頭打ちを感じているフリーランスにとって、チームを組んでみる価値はかなり大きいのではないでしょうか。
孤独なフリーランスをチームが救う?
前述したようにフリーランスがチームを組むことで、「社会とのつながりがもてる」のは間違いありません。
業種や取引先にもよりますが、フリーランスは孤独になりがち。上司もいなければ部下もいない。自分の仕事を同じ立場から評価してくれる人、一緒に仕事に取り組むような人はいないのです。もっとも、そうした環境で仕事をしたくてフリーランスになった人もいるのでしょうけれど…。
特に私のような地方のライターであれば、孤独感は増すばかりです。
大きな仕事があるわけでもなければ、フリーランス同士の集まりが頻繁に開催されるわけでもない。能動的に行動を起こさない限り、ひっそりと活動していくしかありません。
私は大学2年生(2014年)からライター活動をはじめ、そのまま就職することなくフリーランスとなりました。当初は「自分のペースで仕事ができる」ことに大きな魅力を感じていましたが、今では「誰かと一緒に仕事がしたい」、「自分の仕事に良い意味でも悪い意味でも口出ししてほしい」と思うようになりました…。
周りの同年代が上司や同僚との関係で悩んでいるなか、こんな悩みは贅沢だとも思うのですが私は私でかなりしんどい…。健康の面でもこれからのキャリアの面からみても、この状況は打破しなくてはならないと思うようになりました。
しかし、「住む場所や活動拠点は地方がいい」というわがままは捨てられず…。チームを組むことでそのわがままを残したまま、楽しくお仕事をさせていただけるようになりました。
その状況は変えられる、フリーランスはチームに入ってみよう
時折「フリーランスは自由なんでしょ」、「フリーランスは楽しいんでしょ」と会社員の方から言われることがあるのですが、決してそんなことはありません。
会社員には会社員なりの悩みがあるように、フリーランスにはフリーランスなりの悩みがあります。
仕事のスタイル上、自由に見えることは多いかもしれません。しかし、その自由は自己責任を覚悟した上で得たものです。
フリーランスをしていて言いようのない将来への不安や孤独を感じている方は、ぜひ一度チームを組んでみることをおすすめします。
チームは生き物ですから、人によっては合わないこともあるでしょう。しかし、これからの活動に活かすことのできる大きな発見は絶対にあるはず。今の状況を打破したい方はぜひチームを組んでみましょう。