こんにちは、ライターのNakanii(@writer_DN)です。
今回のお話は私のお仕事仲間の方々からのご意見を基にした、実録事件簿になります。題して「ライターと編集者のチャットワーク問題」。
正直この問題を記事にすべきかどうかは悩んだのですが、
「Nakaniiさん、チャットワークでこんなしがらみがあるんですよ…」という編集さんやディレクターさんからの証言、「Nakaniiさん、チャットワークで私はこんな辛い目にあってるんですよ…」というライターさんから寄せられる証言が溜まりに溜まってきましてね…。今回はそうした証言をご紹介していこうと思います。
目次
Webに必要不可欠、私達にとってのチャットワークとは?
チャットワークはその名の通り、業務の進行上必要なチャットを行うためのツールです。
私のようなライターやWebメディアの関係者(編集・ディレクターなど)であれば、記事のレギュレーション説明・企画・修正指示・納品等の諸連絡に使うはずです。
というか、使わざるを得ないのが現状でしょう。ライターの募集概要を見てみても、実際に軽く打ち合わせをしてみても、「じゃあ詳細の説明や納品はチャットワークで~」となるのが普通になってきた気がします。連絡はチャットワークありきです。もしくはSlackですかね。私がライターを始めた4年前はここまでじゃなかった気がするんですが。
逆にチャットワークを使っていないライターさんは、これからきっとどこかで「お願いだからチャットワーク始めてー」って言われると思います。それくらいチャットワークはWebのお仕事において便利なツールで欠かせないもので、使うのに慣れなくちゃいけないものなんです。
寄せられる証言の数々!チャットワークの問題点
チャットワークがライターや編集者にとってどのようなものかわかったところで、その問題点をご紹介していこうと思います。
ここで紹介する内容はいずれも私のお仕事仲間からいただいた証言を基にしております。「それは間違ってるだろ」的な反応もあることは重々承知ですが、
ライターAさん:「修正指示が公開処刑で辛い」
先程お話した通り、チャットワークで修正指示をもらっているライターさんはいると思います。私もよくもらっています 汗。
この時、
「頻繁に修正指示をもらっているのを、他のライターに見られるのが恥ずかしい」
「公開処刑的な辛さがあり、モチベーションを削がれる」
と感じるライターさんがいるようです。この問題は「大部屋のチャットワークで修正指示を行っている」ことに起因します。
もっとも、「修正指示をもらう方が悪い」という見方もあるかもしれませんし、”ある程度”の修正指示は誰しもがもらうもので仕方のないことでしょう。編集・校閲などなど、多くの人達によって仕事が分業化されている都合上、大部屋で指示を出すことは時短にもなりますし…。
しかし、それがライターを潰すような修正指示であったならどうでしょうか?文章の修正とは直接関係のない自信をなくすような言葉を浴びせたり、何度も何度も不当に修正指示を出したり…。私はそんな場面を見たことがあります。かばいたくても自分の仕事がなくなりそうなのが怖くて言えない…、そんなジレンマも感じました。
こうした修正指示はライター側が悪いとは言い切れないはずなのですが、ライター側の心情としては「修正指示を出させて迷惑をかけている自分が悪い」と考えるケースが多いんですよね。ゆえに病んでしまう。ライターを辞めたいとすら思ってしまう。
ライターBさん:「餌まき的な依頼の出され方が嫌」
大部屋のチャットワークであるがゆえの問題としては、
「まるで餌まきかのように乱雑に仕事を投げられるのが嫌」
というものもあります。これは早い話、「編集者がライターをナメている」という問題です。「仕事持ってきたぞー、争奪戦だぞー!それ、早くスプレッドシートに担当希望出して出してー!」といった具合に。
ただ、この問題はそう頻繁に起きている問題だと私は思いません。確かにすごく雑な方はいますよ、稀に 笑。それこそすごく軽いノリで「早いもの勝ちですよwww」みたいな言い方をする人いますし。
編集者Cさん:「チャットワーク内に上司がいるのが邪魔だし面倒」
ライター側がチャットワークでの問題を感じている一方で、やはり編集者の側も問題を感じることがある様子。そのひとつが…、
「ライターさんと共有しているチャットワーク部屋に、上司がいるのが邪魔だし面倒」
というケースがあるようです。これは主にフリーランスの編集者ではなく、「企業の社員としてメディア運営に携わる編集者」が感じている問題です。
もう少し噛み砕いて説明すると、「ライターさんと踏み込んだ話をしたいのに、上司に咎められそうで厄介だ」、「仕事の円滑進行のために、説明しても良いはずのちょっとした内部事情も話せない」という問題になります。
私のようにフリーランスのライターには、上司と呼べるような存在はいません。誰とでも対等にお仕事ができますよね。仕事のために共有できる情報は共有するし、編集者の側にも共有してほしいと思っているはず。
でも、それが企業に属している形の編集者には簡単にはできないんですよ。「あぁー!これ言いたいけど言ったら上司に怒られるー!」というしがらみにしょっちゅう苦しんでいるのだそう…。
チャットワークの問題を解決するためには…?
私の基に寄せられた証言は以上になります。他にも色々証言はいただきましたし、まだまだ言語化されていない問題があるとは思いますが、基本的には「使用しているチャットワークが大部屋だから」という原因に集約されそうな気がしています。
こうした問題を解決するには、
- ライターと編集者の1対1のチャットワーク部屋をつくる
- チャットワークだけでなく、skypeなどでの音声通話を加える
- ライターと編集者双方が、チャットワークでの言い方に気を付ける
といった解決策が考えられるでしょう。
ただ、Web上での仕事を効率よくするために使用されるのがチャットワークであり、1,2番の解決策はそれを妨げる可能性があることも事実です。時間的にも体力的にも余計な手間が増えるという新しい問題にも繋がりかねません。
それでも、3番で挙げた「言い方に気を付ける」ということを徹底するだけでも、こうした問題は劇的に解決されていくのではないでしょうか。
皆さん忙しいでしょうし疲れがあるのもわかります。でも、言い方に気を付けることって基本的なことでありつつも、とても大事。仕事以外にも関わることですよね。
あと、他の皆さんはどう思うのかなぁ、どうしてるのかなぁっていうのも知りたいです。Twitterでもこちらのブログでもご意見お待ちしてます。