こんにちは、ライターのNakanii(@writer_DN)です。
今回はクラウドソーシングで言われがちな『リライトは初心者向け』について考えてみたいと思います。
ライティングのお仕事には様々あり、クラウドソーシングを始めたばかりの方が周囲のライターさんから「最初はこれからやってみると良いよ」と言われがちなのがリライトです。でも、「リライトは本当に初心者向けなのか」、「リライトにプラスαの価値を加えるにはどうしたら良いのか」を考えたい、私のクラウドソーシング歴4年半で培ってきた脳内イメージを皆さんに共有したいと思っています 笑。
目次
そもそもリライトとは?クライアントの使用目的って?
リライトは文章の並べ替えだけれど…?定義を考える
『リライトとは』で検索するとまず出てくるのが下記のような定義。
(執筆者以外の人が)文章に手を入れて書き直すこと。 ※大辞林 第三版
ふむふむ。クライアントさんからリライト元指示されますよね、あれに手を入れるのがリライト。
他人の原稿を書きなおすこと。また、ある文章を目的に合わせて書きなおすこと。「記事を放送用にリライトする」 ※デジタル大辞泉
やっぱり『書き直す』というのがリライトの根幹にあるようです。よく言われる文章の並べ替えというのは言い過ぎかもしれませんが、元の文章はあるのでオリジナルの文章を書くわけではないということになりますよね。
クライアントはリライト記事をどう使う?使用目的を考える
リライト記事のクライアントさんの「使用目的」、「依頼した理由」はというと、主に下記のようになるでしょう。
- 元記事(元のメディア)と近いサイト(ブログ)を立ち上げたい
- 今あるサイトをブラッシュアップしたい
- サイトの方向性を修正(リニューアル)し、新しい顧客獲得を狙いたい
クラウドソーシングで多いのは1番にあてはまる依頼かもしれませんね。言ってみれば”模倣品”をつくりたい、”後追い”をしたいということになります。トゲのある言い方をすれば『儲かっている別のサイトをパクりたい』ということになるかもしれません。
まぁ、1番が悪いか良いかの是非はさておき、今回私が注目していただきたいのは2番と3番の使用目的です。
リライトは本当に初心者向け?プラスαの価値を加える方法とは?
リライトは捉え方次第で、初心者向けにも上級者向けにもなる
リライトの定義・クライアントさんの使用目的を「元の文章を書き直す」、「別のサイトをパクりたい」に限定するならば、初心者向けといっても過言ではありません。『元の文章とは別の単語を使っている・別の配列になっている』なら、仕事としてお金は受け取れるでしょう。初心者向けとも言えるかもしれません。
しかし、デジタル大辞泉に掲載されていた定義『ある文章を目的に合わせて書きなおすこと』と、クライアントの使用目的『今あるサイトをブラッシュアップしたい』、『サイトの方向性を修正(リニューアル)し、新しい顧客獲得を狙いたい』に注目するとどうでしょうか?同じリライトでも、求められるスキルやそれによってもたらされる結果は違ってくるのではないでしょうか?
リライトをどう捉えるかで、リライトという仕事が初心者向けか上級者向けかを左右するでしょう。
事前の”御用聞き”がリライトにプラスαの価値をつける
クラウドソーシングでリライトのお仕事に応募する時、実際にお仕事をいただく時は、”事前の”御用聞き”が重要だと私は考えています。クライアントさんにお聞きするのは主に下記の2点です。
- リライトで大切にしたいこと、指針を聞かせてください
- リライト記事をどう使うのかを聞かせてください
文章・単語を入れ替えたりするだけでは、私は誰でもできると思っています。その先にあるビジョンをライターとクライアントさんとが共有しておく、提案できることで、そのライターにしかできないリライトになると思っています。
例えば、前述した使用目的の『今あるサイトをブラッシュアップしたい』、『サイトの方向性を修正(リニューアル)し、新しい顧客獲得を狙いたい』についてもう一度考えてみてください。ブラッシュアップすること、修正することは元の文章・単語を入れ替えるだけでは不十分なのです。
クライアントさんの記事の使用目的によって、元の記事とは別の文脈へ、別の着地点へと変えていかなくてはならない…。これはリライトであってリライトではありません。
我ながら下手くそな説明で申し訳ないです。もっと噛み砕いて言うなら、一本道の線路を走る機関車(記事)に対して、『こんな別の線路・分岐(記事の使用目的)もあるよ』、『もっと速く走れるよ』と、豊富な選択肢を提案でき、その選択肢に対応できる車掌(ライター)こそが重宝されるってことでしょうかね…。
元ある線路の色を変えただけで走らせるんじゃ意味がない(単なる並べ替えのリライト)、他の車掌さんと差がつけられないってことです。
リライトでも稼げるライターは稼げる、仕事を増やせる
『リライトで稼げる方法!』的な切り口で書きたくはなかったので、タイトルは『リライトは初心者向け』を考える、としました。
しかし、私が今回ご紹介したリライトについての理解を深めていただくと、結果的に従来のリライト仕事にプラスαの価値がつけられると思います。『あ、このライターさんの方が使用目的に合った記事を書いてくれそう』とクライアントさんに思ってもらえて、仕事ももらいやすくなると思います。自分なりの価値をクライアントさんに示すことで、相場の価格よりも高い金額で仕事をもらえるかもしれません。